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香港

2018/12/10 15:24
香港ヴァーズの結果


9日(日本時間同日午後)、香港のシャティン競馬場で行われた芝2400mのG1香港ヴァーズは、Z.パートン騎手が騎乗した6番人気のExultant (エグザルタント)が2番手追走から抜け出すと、後方から追い込んできたリスグラシューとの競り合いを制して優勝。世界の強豪が集った一戦で、自身初のG1制覇を成し遂げた。

日本からは、エリザベス女王杯で1、2着を分け合ったリスグラシューとクロコスミアが参戦した今年の香港ヴァーズ。国内で行われた馬券発売では、凱旋門賞4着のWaldgeist(ヴァルトガイスト)が単勝2.6倍で1番人気に。リスグラシューが単勝4.5倍の2番人気で続き、春のG1クイーンエリザベス2世Cを快勝したPakistan Star(パキスタンスター)が、単勝6.0倍の3番人気となった。

レースは、最内枠に入ったクロコスミアがスタートを決めると、そのままハナへ。エグザルタントがその外の2番手につけ、Ruthven(リヴン)、パキスタンスター、Eziyra(エジーラ)が3番手グループを進む。一方、上位人気馬はというとヴァルトガイストが中団の内、リスグラシューは後方3番手からの競馬になった。

1周目のスタンド前を通過して1コーナーに入る頃には隊列が決まり、レースは向こう正面に入る。その後も各馬の位置取りに大きな変化はなく、ゆったりとしたペースで逃げるクロコスミアは、1馬身ほどのリードを保ったまま3コーナーに入ったが、残り800mを切った辺りから後続勢が徐々に進出を開始。捲り気味に上がっていくSalouen(サルウィン)やRostropovich(ロストロポーヴィチ)に連れてリスグラシューも中団までポジションを上げ、4コーナーをカーブした。

そして最後の直線、内ラチ沿いで粘るクロコスミアをかわして先頭に立ったエグザルタントに、外からリスグラシューが襲い掛かる。その後ろでは、エジーラやパキスタンスターも脚を伸ばすが、前に迫るだけの勢いはなく、勝負は2頭の争いに。一旦はリスグラシューが前に出たようにも見えたが、ゴール前でエグザルタントが盛り返して再び前に出ると、最後は追いすがるリスグラシューをクビ差抑えてゴールに入った。なお、勝ち馬から2馬身3/4差の3着はエジーラで、4着は後方から追い込んだEagle Way(イーグルウェイ)。上位人気に支持されたヴァルトガイストとパキスタンスターは、それぞれ5、6着に敗れている。

勝ったエグザルタントは、父Teofilo、母Contrary(母の父Mark Of Esteem)という血統の4歳セン馬。アイルランドからの移籍馬で、アイルランド時代にはアイリッシュコレスポンデントという名で競走生活を送って4戦2勝。デビュー2連勝で挑んだG1愛2000ギニーでは3着に入った。昨秋に移籍した香港では、移籍後3度目の出走となった昨年12月のハンデ戦で当地での初勝利をマークしており、年が明けて迎えた4歳クラシックシリーズの3戦でも4、2、3着と好走。5月のG3クイーンズマザーメモリアルCで重賞初制覇を果たすと、続くG1チャンピオンズ&チャターCではパキスタンスターの2着に入っている。9月に始まった今シーズンは、ここまで3戦して未勝利だったが、距離が延びるにつれて着順を上げており、前走のG2ジョッキークラブCでは2着に入っていた。通算成績は18戦6勝。

香港ヴァーズ(G1)
香港/シャティン競馬場・芝2400m
1着Exultant (エグザルタント)
2着リスグラシュー
3着Eziyra(エジーラ)