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フランス

2018/10/08 11:28
凱旋門賞の結果


7日(日本時間同日深夜)、フランスのパリロンシャン競馬場で行われた芝2400mのG1凱旋門賞は、L.デットーリ騎手騎乗の1番人気Enable(エネイブル)が先団追走から直線で抜け出すと、Sea Of Class(シーオブクラス)の猛追を短クビ差凌いで優勝。シャンティイ競馬場で行われた昨年に続き、パリロンシャン競馬場でのレースも勝利し、トレヴ(2013、2014年)以来となる連覇を達成した。

新装されたパリロンシャン競馬場に舞台を戻して行われた今年の凱旋門賞。日本からもクリンチャーが参戦したため、国内では3年連続となる馬券発売が実施され、人気は昨年の覇者エネイブルが単勝1.7倍の1番人気に。前哨戦のG2フォワ賞を快勝したヴァルトガイストが6.2倍の2番人気で続き、6.3倍の3歳牝馬シーオブクラスが僅差の3番人気。クリンチャーは単勝8.6倍の4番人気に支持された。

レースは19頭が揃ってスタート。ハナを奪ったのは、5頭出しとなったA.オブライエン厩舎のNelson(ネルソン)で、2番手グループには同じオブライエン厩舎のCapri(カプリ)やクリンチャー、エネイブルもこの集団につけた。人気馬ではシーオブクラスが隊列の最後方の内ラチ沿いを追走。ヴァルトガイストは中団やや後方、馬群の中ほどからレースを進めた。

3コーナーの坂の頂上に差しかかる頃には、隊列から1頭離れる形で外を追走していたDefoe(デフォー)も先行集団に加わり、集団はひと固まりに。逃げるネルソンのリードは1馬身半ほどあったが、2番手以下の各馬の間隔は1馬身にも満たないところがほとんどで、先頭から最後方までは、およそ13馬身というところだった。

その後、坂の下りに入り、フォルスストレートに差しかかると隊列はやや縦長になる。先頭には依然としてネルソンが立っていたが、カプリがその後ろまで迫っており、さらにその後方には楽な手応えのままでエネイブルがスパートのタイミングを伺っていた。

そして最後の直線、各馬が追い出しにかかり、2番手にいたカプリが先頭に並びかける。しかし、馬なりのまま直後まで迫っていたエネイブルがこれを捉えると、デットーリ騎手のゴーサインに応えて加速して、後続を引き離しにかかる。ただ、追い込み勢も黙っておらず、馬群を縫うように伸びてきたシーオブクラスが外から急追。その内では昨年の2着馬Cloth Of Stars(クロスオブスターズ)やヴァルトガイストも前を追った。だが、先頭のエネイブルは最後まで先頭を譲らず。ゴール前の勢いは完全にシーオブクラスの方が勝っていたが、何とかこれを凌いで連覇達成となるゴールに先頭で飛び込んだ。

シーオブクラスは持ち味の末脚を遺憾なく発揮したものの、僅かに及ばず2着まで。そこから3/4馬身差の3着にはクロスオブスターズが入り、以下、上位勢は4着ヴァルトガイスト、5着カプリという結果になった。また、日本のクリンチャーは3、4番手で直線に入ったものの、そこから思うように伸びず、17着に敗れている。

勝ったエネイブルは、父Nathaniel、母Concentric(母の父Sadler's Wells)という血統の4歳牝馬。昨年、初G1制覇となった英オークスからG1戦5連勝で凱旋門賞を制し、欧州年度代表馬にも選出されたが、今年は春先に膝の怪我が判明し、シーズン前半を休養に充てることになった。そのため、前走のG3セプテンバーSは約11ヵ月ぶりの実戦だったが、そこを難なく快勝し、ここに臨んでいた。通算成績は10戦9勝。

凱旋門賞(G1)
フランス/パリロンシャン競馬場・芝2400m
1着Enable(エネイブル)
2着Sea Of Class(シーオブクラス)
3着Cloth Of Stars(クロスオブスターズ)