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イギリス

2018/07/30 11:00
キングジョージ6世&クイーンエリザベスSの結果
28日(日本時間同日深夜)、イギリスのアスコット競馬場で行われた芝11ハロン211ヤード(約2400m)のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSは、J.ドイル騎手騎乗の2番人気Poet's Word(ポエッツワード)が、先に抜け出したCrystal Ocean(クリスタルオーシャン)をゴール前で捉えて優勝。前走のプリンスオブウェールズSに続き、2つめのG1タイトルを獲得した。

ヨーロッパの平地シーズン前半戦の締め括りとなるこのレース。戦前の段階ではM.スタウト厩舎の2頭、ポエッツワードとクリスタルオーシャンに加え、今シーズンに入って2つのG1を制しているCracksman(クラックスマン)による三つ巴の争いと見られていたが、クラックスマン陣営が出走の条件として挙げていた馬場の悪化はなく、同馬はレース当日になって出走を回避することに。最終的にレースは7頭立てで行われることとなり、人気はポエッツワードが単勝2.75倍、クリスタルオーシャンが単勝2.5倍で、後者が僅差で1番人気に支持された。

レースは、最低人気のDesert Encounter(デザートエンカウンター)が大きく出遅れ。一方、残る6頭は揃ったスタートを切り、その中からSalouen(サルウィン)と唯一の3歳馬Rostropovich(ロストロポーヴィチ)が前へ。3番手にはクリスタルオーシャンが続き、その後ろに3番人気Coronet(コロネット)と4番人気Hydrangea(ハイドレンジア)の牝馬2頭がつけた。

先行争いは、しばらくするとロストロポーヴィチが1馬身ほど前に出る形になり、サルウィンは2番手に。しかし、それ以外の各馬に動きはほとんどなく、クリスタルオーシャンは先頭から3馬身ほど離れた3番手のまま。ポエッツワードも後方2番手でじっくり脚を溜めながら、前の様子を伺っていた。

しかし、レースが終盤に差しかかると各馬が動き始め、最終コーナー手前ではサルウィンがロストロポーヴィチの外へ。連れてクリスタルオーシャンも徐々に前との差を詰め始める。さらに、その後方では手応えが怪しくなったハイドレンジアをかわしてポエッツワードが5番手に。前を走るコロネットとともに3頭を追って4コーナーをカーブした。

最後の直線に入ると、クリスタルオーシャンが前の2頭をかわして一気に先頭に立ち、後続との差を広げにかかるが、直後まで追ってきていたポエッツワードの脚色も良く、2頭が3番手以下を大きく引き離す。内で粘り込みを図るクリスタルオーシャンと外から追い詰めるポエッツワード、内外離れていた2頭がゴール前では併せ馬の形となり、激しい追い比べを繰り広げたが、最後は僅かに前に出たポエッツワードがクリスタルオーシャンを抑えてゴール。9馬身遅れた3着にはコロネットが入り、上位人気馬同士での決着になった。
勝ったポエッツワードは、父Poet’s Voice、母Whirly Bird(母の父Nashwan)という血統の5歳牡馬。今シーズンは、初戦のドバイシーマクラシックで2着に入った後、G3ブリガディアジェラードS1着を経て臨んだG1プリンスオブウェールズSで、クラックスマンを破って初G1制覇を果たしており、今回はそれ以来およそ1ヵ月ぶり。前回に続くアスコット競馬場でのレースで再びビッグタイトルを手中にした。通算成績は16戦7勝。

キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)
イギリス/アスコット競馬場・芝11ハロン211ヤード(約2400m)
1着Poet's Word(ポエッツワード)
2着Crystal Ocean(クリスタルオーシャン)
3着Coronet(コロネット)