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イギリス

2018/06/21 11:50
プリンスオブウェールズSの結果
20日(日本時間同日深夜)、イギリスのアスコット競馬場で行われた芝10ハロン(約2000m)のG1プリンスオブウェールズSは、2番人気に支持されたJ.ドイル騎手騎乗のPoet’s Word(ポエッツワード)が直線で先に抜け出したCracksman(クラックスマン)をかわして優勝。自身初のG1制覇を果たした。

ロイヤルアスコット開催2日目のメインレースであるプリンスオブウェールズS。今年も7頭立てという少頭数でのレースになったが、今季すでに2つのG1を制し、凱旋門賞の前売りでも1番人気に推されていたクラックスマンを筆頭に、この路線の実力馬が顔を揃えた。そんな中、人気はそのクラックスマンに集中し、単勝1.4倍の1番人気に。今春のドバイシーマクラシック2着馬で、前走のG3ブリガディアジェラードSを勝ったポエッツワードが6.5倍の2番人気で続き、Cliffs Of Moher(クリフスオブモハー)、Hawkbill(ホークビル)、Eminent(エミネント)の3頭が10倍台のオッズで3、4、5番人気となった。

レースは、大きな出遅れもなく各馬が揃ったスタートを切り、まずエミネントがハナへ。その直後にはRoyal Julius(ロイヤルジュリアス)とホークビルがつけ、クラックスマンはそこから2馬身ほど離れた4番手、ポエッツワードはさらに2馬身ほど離れた5番手からレースを進める。

最初のコーナーを通過し、長い直線にさしかかったところで、先頭のエミネントからクラックスマンまでは各馬が1馬身ほどの間隔で連なっていたが、クラックスマンだけは他馬とは対照的にやや追っ付けながらの追走になる。その後、最終コーナーに差しかかるとクラックスマンのL.デットーリ騎手がスパートを開始し、前を走る3頭の外へ。直後まで迫っていたポエッツワードもこれを見るように、楽な手応えのまま上がっていった。

迎えた最後の直線、内で抵抗するホークビルやエミネントをかわしてクラックスマンが先頭に立つ。しかし、その外から追ってきたポエッツワードの脚色が良く、直線半ばで早くもクラックスマンを捉えて前に出ると、徐々に差を広げていく。2番手に後退したクラックスマンも懸命に食い下がったため、2頭が後続を大きく引き離す形になったが、さすがに差し返すだけの勢いはなく、最後はポエッツワードが2馬身1/4差をつけてゴールした。

一方、敗れたクラックスマンは2着を死守したものの、完敗と言える内容で昨夏から続く連勝は5でストップ。また、2着から8馬身離れた3着争いは、ホークビルがクリフスオブモハーの追い込みを3/4馬身封じている。

勝ったポエッツワードは、父Poet’s Voice、母Whirly Bird(母の父Nashwan)という血統の5歳牡馬。昨年末の香港Cや今年3月のドバイシーマクラシックでは日本馬とも対戦している同馬だが、昨年8月のG3グロリアスSで初重賞制覇を飾って以降、G1では3度の2着があったものの勝ち星はなく、今回5度目の挑戦で念願のタイトルを掴みとった。なお、同馬の父Poet’s Voiceは、交流G1南部杯などを制したゴールドティアラの半兄にあたり、産駒のG1制覇は今回が初めて。今年3月には11歳の若さで急死しており、ポエッツワードには後継種牡馬としての期待も懸かる。通算成績は15戦6勝。

プリンスオブウェールズS(G1)
イギリス/アスコット競馬場・芝10ハロン(約2000m)
1着Poet’s Word(ポエッツワード)
2着Cracksman(クラックスマン)
3着Hawkbill(ホークビル)