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イギリス

2018/06/04 12:18
英ダービーの結果
2日(日本時間同日深夜)、イギリスのエプソムダウンズ競馬場で行われた芝12ハロン6ヤード(約2410m)のG1英ダービーは、道中中団につけたW.ビュイック騎手騎乗のMasar(マサー)が直線で抜け出して優勝。1番人気に支持されながらも3着に敗れた英2000ギニーの雪辱を果たし、初G1制覇を果たした。

重馬場(Soft)で行われた前日の英オークスとはうってかわって良馬場(Good)で行われた今年の英ダービー。人気は、4戦無敗で前走の英2000ギニーを制した日本生まれのディープインパクト産駒Saxon Warrior(サクソンウォリアー)に集中し、最終的に同馬が単勝1.8倍の1番人気に支持された。2番人気は前走のG2ダンテSを勝ったRoaring Lion(ロアリングライオン)で単勝オッズは7倍、G3チェスターヴァーズの勝ち馬Young Rascal(ヤングラスカル)が9.5倍の3番人気で続き、マサーは3頭横並びの6番人気タイだった。

レースは大きな出遅れもなく12頭が揃ってスタート。最内枠から発走したサクソンウォリアーは、ゲートを出た直後に躓く場面があったものの、すぐさま体勢を立て直して中団に取りついた。一方、先行争いは、スタート直後に先頭に立ったKew Gardens(キューガーデンズ)をKnight To Behold(ナイトトゥビホールド)が交わしてハナへ。キューガーデンズは半馬身差の2番手に下げ、そこから1馬身半開いた3番手にThe Pentagon(ザペンタゴン)とHazapour(ハザプール)、直後の5番手にはDee Ex Bee(ディーエックスビー)がつける。サクソンウォリアーは中団の内ラチ沿いに位置し、マサーやロアリングライオン、ヤングラスカルなどはこれをマークするような形でレースを進めた。

その後も隊列に大きな動きはなく、最終コーナーを回って最後の直線に入ると、各馬が一斉にスパートを開始し、先手を奪ったナイトトゥビホールドに並びかける。サクソンウォリアーも、鞍上のR.ムーア騎手が追い出しを開始するが、内に切れ込んできたディーエックスビーや外から被せてきたマサー、ロアリングライオンが壁になってしまい、進路取りに手間取ってしまう。残り2ハロンのハロン棒を過ぎ、マサーがハザプールを捉えて先頭へ。2頭の間で粘るディーエックスビーと外から追い込むロアリングライオンが2番手争いを繰り広げ、その後方ではサクソンウォリアーは懸命に前を追うが、前走時のような脚は見られず、ハザプールをかわして4番手に浮上するのがやっと。その間も先頭のマサーの脚色は衰えず、最後は1馬身半差をつけてゴールを駆け抜けた。

2着は内でしぶとく粘ったディーエックスビーで、3着はロアリングライオン。ロアリングライオンは、一旦は前に出ていたものの、最後に脚が上がってしまい差し返されてしまった。そして、そこから2馬身半離された4着にサクソンウォリアーが入った。

勝ったマサーは、父New Approach、母Khawlah(母の父Cape Cross)という血統の3歳牡馬。昨年5月のデビュー戦を勝利した後、3戦目にはG3ソラリオSを勝ったが、その後のG1ではジャンリックラガルデール賞3着、ブリーダーズCジュヴェナイルターフ6着と敗れた。迎えた今シーズンは3月のドバイで始動し、UAEダービーの前哨戦である準重賞アルバスタキヤで初めてダート戦に出走したものの10着に惨敗。この一戦によってダート挑戦を諦めることになったが、ヨーロッパに戻って出走した英2000ギニーの前哨戦G3クレイヴンSでは2着に9馬身差をつけて圧勝し、一躍有力候補に名乗りを挙げた。しかし、本番では前述の通り人気を裏切っており、今回は人気を落としての出走だった。通算成績は9戦4勝。

なお、マサーの勝利によってオーナーのゴドルフィンは初の英ダービー制覇を成し遂げたほか、マサー自身も父New Approach、祖父Galileoに続く父子3代での英ダービー馬となった。

英ダービー(G1)
イギリス/エプソムダウンズ競馬場・芝12ハロン6ヤード(約2410m)
1着Masar(マサー)
2着Dee Ex Bee(ディーエックスビー)
3着Roaring Lion(ロアリングライオン)