注目レースの結果・回顧注目レースの結果・回顧

香港

2017/12/11 17:29
香港Cの結果


10日に香港の沙田競馬場で行われた香港国際競走。4レースあるG1戦の最後を飾る芝2000mの香港CはZ.パートン騎手騎乗、地元香港のTime Warp(タイムワープ)が逃げ切って、重賞初制覇をG1で飾った。

1着賞金1425万ドル、日本円で約2億円の賞金を目指して、今年はネオリアリアリズム、ステファノス、スマートレイアーといった3頭の日本調教馬を含む12頭が出走。1番人気となったのは日本、香港ともに2015/2016シーズンの香港年度代表馬であるWerther(ワーザー)であった。

ゲートが開くと、まだ重賞勝ちの実績はないものの、前走、香港Cの前哨戦となるジョッキークラブCでワーザーのクビ差2着に入ったタイムワープはハナを切り、これに日本のスマートレイアー、ネオリアリズムが続く形に。対して、人気のワーザーは中団に控えてこれらを見る格好で進めた。

最内枠からスタートしたネオリアリズムは、モレイラ騎手が必死に我慢させていたが行きたがってしまい、首を上げるシーンも目立ったが、向う正面に入るとようやく落ち着きを見せる。その後も隊列は変わらず、淡々とした流れでレースが進み、3コーナーを過ぎても大きな動きはなかったが、4コーナーが近づくにつれて徐々に後続勢が差を詰め、直線入口ではほぼ一団となった。

直線に入ると、逃げていたタイプワープにスマートレイアーが並びかけようとするが、逆に離されてしまう。そんなスマートレイアーに代わるようにして、最内からネオリアリズム、さらに外からワーザーが差を詰めにかかるが、タイムワープの逃げ脚は衰えることなく、結局そのまま楽々とゴールを駆け抜けた。2着はネオリアリズムを交わしたワーザー。日本調教馬はネオリアリズム、ステファノス、スマートレイアーの順に3、4、5着となった。

優勝したタイムワープは4歳のセン馬。イギリスから移籍してきた馬だが、そのイギリスでは重賞出走経験もなく、香港移籍後も当初はパッとしなかった。しかし、今年の6月に日本の条件戦にあたるクラス 2のレースで勝利すると、そこから3連勝と勢いに乗り、この秋もG3セレブレイションC3着、G3莎莎レディースパースで2着、G2戦ジョッキークラブC2着と3戦続けて重賞で好走するなど、本格化を伺わせていた。

香港中距離路線はここ2年、この香港Cを日本馬に勝たれたほか、春のクイーンエリザベス2世Cでも今年はネオリアリズムに優勝を許しており、唯一、一昨年にクイーンエリザベス2世Cを制したワーザーが孤軍奮闘している状況だった。しかし今回、まだ4歳と若いタイムワープが勝利したことで、今後はワーザーのライバルになる可能性は高い。来春のクイーンエリザベス2世Cに出走するであろう日本調教馬の前にも立ちはだかることになりそうだ。

香港C(G1)
香港/沙田競馬場・芝2000m
1着Time Warp(タイムワープ)
2着Werther(ワーザー)
3着ネオリアリズム