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香港

2017/12/11 17:23
香港スプリントの結果


10日に香港の沙田競馬場で行われた香港国際競走。その2レース目、芝1200mのG1香港スプリントは、1番人気に支持された地元・香港のMr Stunning(ミスタースタニング)が直線で抜け出すと、追い込んできたD B Pin(ディービーピン)を退けて初のG1タイトルを手にした。鞍上はN.ローウィラー騎手。

日本から参戦したレッツゴードンキやワンスインナムーンなど、5頭の遠征馬が出走した今年の香港スプリント。国内でも昨年に続いて馬券が発売され、前哨戦のジョッキークラブスプリントを制すなど重賞連勝中だったミスタースタニングが人気を集めた。そして、これに続いたのが昨年の2着馬Lucky Bubbles(ラッキーバブルズ)で、日本勢はレッツゴードンキが3番人気、ワンスインナムーンが5番人気という人気になった。

レースは、スタートでレッツゴードンキが半馬身ほど出遅れ、最後方からの競馬に。一方、2番枠からゲートを出たワンスインナムーンはまずまずのスタートを切り、そのままハナへ。外から2年前の勝ち馬Peniaphobia(ペニアフォビア)が押して主導権を奪おうとするが、二の脚に勝るワンスインナムーンがすんなり先頭に立って3コーナーを目指す。2馬身ほど離れた3番手はミスタースタニング。直後にNot listenin’tome(ノットリスニントゥーミー)が続き、ラッキーバブルズはそこからさらに1馬身半ほど開いた5番手グループの内ラチ沿いを進んだ。

3コーナーに入り、おおよそ隊列が決まりかけたように見えたが、この辺りでペニアフォビアがワンスインナムーンを交わして強引に先頭へ。ワンスインナムーンは無理することなく2番手に控えたが、やや苦しい流れになり、4コーナーで後続に並びかけられる。

最後の直線に入ると、逃げるペニアフォビアを追って各馬が一斉にスパート。残り300m付近で早くもミスタースタニングが先頭に立つと、これを目掛けてディービーピン、Blizzard(ブリザード)、ラッキーバブルズが迫る。中でも、最も伸び脚が目立ったのが大外を追い込んだディービーピンで、残り100m付近からは先に抜け出したミスタースタニングとの一騎打ちに。懸命に粘るミスタースタニングと一完歩ごとに追い詰めるディービーピン。2頭は馬体を併せるところまできたが、最後はクビ差凌ぎ切ったミスタースタニングに軍配が上がった。

2着から1馬身3/4差の3着は内を上手く立ち回ったブリザード。ラッキーバブルズは最後に追い込んできたが、前回に続いて内枠が仇となって4着に敗れた。また、日本勢では4角最後方から追い込んだレッツゴードンキが、海外勢では最先着となる6着でゴール。ワンスインナムーンは12着に終わった。

勝ったミスタースタニングは、父Exceed And Excel、母With Fervour(母の父Dayjur)という血統の5歳セン馬。2015/2016シーズンに香港でデビューを果たして以降、順調に勝利を積み重ね、今年4月のG2戦スプリントCで初重賞勝ちを収めたが、1番人気に推された続くG1戦チェアマンズスプリントプライズではラッキーバブルズにクビ差及ばず2着に敗れた。しかし、今シーズンに入ってからは2戦目のプレミアボウルと前走のジョッキークラブスプリントを連勝。2つのG2戦でライバルを破り、堂々本命としてここに臨んでいた。通算成績は16戦10勝。

香港短距離界の新たなチャンピオンになったミスタースタニングだが、今後は香港のみならず、日本やドバイなど海外のレースへの参戦も選択肢に入ってくることが予想される。現時点で陣営から具体的な目標は発表されていないが、この先の動向が非常に楽しみである。

香港スプリント(G1)
香港/沙田競馬場・芝1200m
1着Mr Stunning(ミスタースタニング)
2着D B Pin(ディービーピン)
3着Blizzard(ブリザード)