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フランス

2017/10/02 12:07
凱旋門賞の結果


1日(日本時間同日深夜)、フランス・シャンティイ競馬場で行われたG1凱旋門賞は、L.デットーリ騎手騎乗の1番人気Enable(エネイブル)が先団追走から直線で抜け出して快勝。G1戦5連勝で欧州最高峰の一戦を制した。

改修工事中のロンシャン競馬場に代わって、2年連続でシャンティイ競馬場での開催になった凱旋門賞。しかしながら、馬場状態は昨年のような良馬場ではなく、重馬場でのレースになった。そんな中、日本国内での馬券発売において1番人気に推されたのはエネイブル。日本から参戦したサトノダイヤモンドが2番人気で続き、R.ムーア騎手が騎乗するWinter(ウィンター)が3番人気となった。

レースは、各馬揃ったスタートから、5頭出しとなったA.オブライエン厩舎のIdaho(アイダホ)がハナに立つ。その直後にエネイブルやUlysses(ユリシーズ)、Order Of St George(オーダーオブセントジョージ)と実力馬たちが続き、サトノダイヤモンドとサトノノブレスの2頭は中団グループを進む。その後も道中はヨーロッパの競馬らしく各馬が密集した状態で流れて4コーナーへ。直線の入口手前で、2番手にいたオーダーオブセントジョージがスパートを開始し、これを機に後方の各馬も一斉に動き出す。

直線に入ると、逃げるアイダホの外からオーダーオブセントジョージが徐々に差を詰めるが、その外からエネイブルがアッサリと2頭を交わして先頭に。一方、2番手はオーダーオブセントジョージとユリシーズに、馬群の間を割って伸びてきたCloth Of Stars(クロスオブスターズ)が加わり、3頭による争いになったが、残り100mのところでクロスオブスターズが前へ。しかし、その時点でエネイブルは既にリードを3馬身近くまで広げており、完全に勝負あり。そのまま先頭でゴール板を駆け抜けた。

クロスオブスターズは良く伸びたものの、2馬身半差まで詰め寄るのが精一杯。そこから1馬身1/4差の3着にユリシーズが入り、以下、オーダーオブセントジョージ、ブラムトという着順になった。また、日本のサトノダイヤモンドとサトノノブレスは直線で後退し、15着、16着に敗れている。

勝ったエネイブルは、父Nathaniel、母Concentric(母の父Sadler's Wells)という血統の3歳牝馬。今季は初戦の一般戦で3着に敗れているが、その後の英オークス、愛オークス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、ヨークシャーオークスを全て楽勝で制しており、ここまでG1戦4連勝中だった。通算成績は8戦7勝。なお、騎乗したL.デットーリ騎手と管理するJ.ゴスデン調教師のコンビは、2015年のゴールデンホーン以来の優勝で、デットーリ騎手は凱旋門賞史上最多となる5勝目を手にした。

ヨーロッパを代表するトップホースが多数揃った今年の凱旋門賞だが、終わってみれば歴史的名牝と呼ぶに相応しいエネイブルの完勝に終わった。レース後、管理するゴスデン調教師は、同馬の現役続行とロンシャン競馬場で行われる来年の凱旋門賞参戦を示唆したが、今後の方針はオーナーサイドとの協議によって決められるという。今後もその動向に注目が集まりそうだ。

凱旋門賞(G1)
フランス/シャンティイ競馬場・芝2400m
1着Enable(エネイブル)
2着Cloth Of Stars(クロスオブスターズ)
3着Ulysses(ユリシーズ)